姫野「木戸さん、やっぱ男前ねえ。うん?あなた名前は?
東郷「東郷といいます。
姫野「平八郎?あんたえらくなるよ。
東郷「はい。そう思います。なぜか。
聖人「自信に満ちてるなあ。
姫野「あなた、陸奥宗光さんと、山本権兵衛さんは大事にしなさい。ロシア海軍を破るためにね。
東郷「はい、分かりました。陸奥さんも山本さんも知りませんが。しかし、姫さまとおはなしできるとは光栄の至りでござります。署名ください。
聖人「こういうタイプがでっかいことをやり遂げるんだなあ。
署名をください。筆もあります。
着物の内側に書いてあげる。篤姫と。
聖人「いいですか。ちょっと。
東郷「こんなんじゃ、歴史変わらないわよ。
東郷「ありがとうございます。仏様
聖人「はい。南無阿弥陀仏。
東郷「こちらにてお待ちください。
通された10畳ほどの間からは、となりの会見広間が見える。なるほど、篤姫は薩長同盟をできるだけ早く知り、江戸無血開城の奔走するのか。大河ドラマとおり、あおいちゃんがしゃしゃり出るのか。
姫野「これは、現在なら日米首脳会談ものね。
会見広間を中心に、4つの間。それぞれ、薩摩と長州の武士がつめている。交渉決裂、最悪の場合斬り合いになるわけね。
聖人「何を冷静に、ぼくたちも危ないんですよ?
姫野「楽しみなさい。タイムトラベラーを。せっかく、命懸けの仕事で来てるのだから。
聖人「姫野先生は、篤姫だから楽しいでしょうね。ぼくはただの坊主ですよ・。
姫野「歴史研究家です。あ、来た。
西郷「遅れて、申し訳ごわはん。
木戸「ええ加減にせえよ。西郷。毎回遅れて、大物を装うてイライラを募らせて。
西郷「申し訳ごわはん。
聖人「どうですか。姫野先生。ほんものですか?西郷さんっぽ顔だなあ。
姫野「写真照合不可・・・そうか、西郷隆盛は写真を嫌らいで有名。残っているのは、この絵でしかも。
しかも?
聖人「最近の研究では、弟の西郷従道という可能性も・・・
木戸「繰り返して会見するが、主ら薩摩が積み上げた議論を崩すからだ。
西郷「そいは、誤解でもす。幕府ば、倒して殖産興業せんと、列強の植民地になりもす。
木戸「分かっておるわ。
姫野「せっかく、直接乗り込んだのに・・・・
坂本「そうじゃのう、こういう意地の張り合いでは、まとまるもんもまとまらんぜよ。
聖人「すいません・・・・どなたかが、知らない間に横にいます。
坂本「のぞきが趣味とは・・・姫さまが・・・・
姫野「違う。わらわをだれと心得るか。
さきの将軍、徳川ほにゃほにゃさまの正室 天璋院篤姫さまですぞ。
坂本「ははあ。のぞきながらすることじゃないぜよ。そろそろかの、わしの出番は。
聖人「「坂本龍馬・・・・・照合一致。本物です。
坂本「篤姫さまに知られているとは、わしも光栄ぜよ。
西郷「じゃっどん。それでは、条件が対等でなか。
木戸「ええ加減にせえよ、西郷。二度も幕府の矢面にたった長州にまだ譲歩せい言うか。
西郷「ゃっどん・・・・よか・・・・
木戸「目を開けて寝るな。
西郷「ちょっと、厠へいってきもす。
木戸「目え覚ましてこい。
聖人「姫野、いえ篤姫さま。西郷が厠から帰ってきましたが。。。なんか雰囲気が・・・変わってます。
手配書の写真に似てませんか。
姫野「いつの間に・・・・さっきまで、引きずっていた足。スキップしておる。あ、探偵!ナイトスクープ。じゃなくて、西田敏行。
坂本「篤姫さま、それは拳銃かい?すごいもんをもって
聖人先生がタイプストップ時計を押すと、時間が止まる。制限時間は3分だ。
姫野「見つけたわよ。時空警察の天璋院。。。いや姫野美琴。
聖人「同じく、聖人刑事。
西田「おっと、時空警察かあ。やべえ、逃げるぜ。これでもくらえ。
レーザービームを飛ばして逃げる西田。応戦する時空警察。不思議な感覚におそわれる姫野と聖人。中に浮かんで、ゆらゆらしている。何をしていたのか、そんなこともどうでも
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