野「官邸会議室 ふーん。兵庫県公館で撮影するんだ。
聖人「ネタバレ止めて下さい。
姫野「・・・何で間違うのよ。
最初は大でなくて、小だったんです。その時、隣の男性が驚いて
姫野「何でその時に逃げないのよ。
聖人「慌てて、個室に入ったんですよ。運の悪く大が催してきて。
姫野「もういいわ。はあ、偽伊藤発見したのに。
聖人「申し訳ありません。
姫野「日英同盟の後は、高橋是清が イングランド銀行からスンゴイ金額借りて、日露か。1910年は、何か変わった?
聖人「いいえ。データではKOREA併合、1910年伊藤博文暗殺です。
姫野「伊藤博文暗殺で、得するのは誰?
聖人「薩摩閥か、山縣か、いややはり英国です。
姫野「もし暗殺失敗したら、
聖人「何度でも狙うでしょう。歴史は変わらない。
姫野「行くわよ。
聖人「1910年 併合の閣議決定前ですね。
江戸の総鎮守府として信仰を集めた神田明神は、太平二年、聖武帝の時代に創建された合祀社であった。長月の祭礼は江戸の名物で、三十余の山車をひと目見ようと各町から見物客が訪れる程である。前述の通りあまりに知られた観光地である神田も、夜にはまた別の顔を見せた。
「先生、またいらして下さいね」
「うん、来るよ。君の顔を見に、きっとだよ」
茶屋の軒先に男と女が立っている。
ラシャ織の外套を肩に掛け、小男が女に手を振った。破風の下の行灯が男の顔を照らすと、その表情が暗がりの中へ生白く浮かび上がる。
「じゃあね」
言葉尻を短く切り、男は茶屋を後にした。
ここ神田の明神下は、講武所と呼ばれる花街を内包している。界隈の芸者は講武所芸者と呼ばれ、江戸を代表する歓楽街のひとつであった。先程茶屋で芸者との逢瀬を楽しんでいた男は通称を俊輔といい、世間には伊藤博文の名で知られる大政治家である。余程気分が良いのか軽い足取りで、石畳の上をチョイチョイと跳ねていった。
陸奥「俊輔〜、奇兵隊隊長として命じる。
伊藤「た、高杉さん?
陸奥「生来の女好きは、万人の知るところだが、今は慎め。
伊藤「と言われましても、
陸奥「モテナイ時期が、男ほど歳を重ねて色に溺れる。
陸奥「は、その通り。もう、若い頃ビンボーで、もてたくて、もてたくて
偉くなったのか。
伊藤「はいそうです・・・。うん?陸奥君か!謀りおったな。
陸奥「おいさめもうしあげます。ゴホゴホ
伊藤「日清の勝利、不平等条約撤廃はもう目前です。もう、第三次だぞ。歳だよ。ねぇ陸奥君。
仕方ないじゃろ。木戸さん、大久保さん、西郷さん亡き今。伊藤博文、西園寺公望、山縣ら軍人を抑えられるのは、“革命の果実を食べた“我らの時代の責任だ。
馬車に乗る。二人の老公。会話を盗聴する姫野
伊藤「陸奥君、よくやった。これは歴史的勝利だ。
陸奥「いや、樺太程度しか取れなかったことは無念です。
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